私が上級会員となっているANA(全日空)のお話。
ANAは1月18日、2012年度(2012/4/1〜2013/3/31)の韓国・中国・アジア方面とハワイ・北米方面の国際線運賃を発表しました(ハワイ・北米方面の運賃はユナイテッド航空・コンチネンタル航空との共同発表)。また、それと同時に上級会員に与えられる「アップグレードポイント」に関する新しいルールを発表しました。
2012年度 日本発中国・アジア行き「エコ割」および「ビジ割」運賃を申請
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-151.html
ANAとユナイテッド航空・コンチネンタル航空
2012年度 日本発北米・メキシコ・カリブ諸島・中南米行き共同運賃を発売
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/12-ana-ua-co0118.html
国際線 ビジネスクラスへのアップグレード対象予約クラス(運賃)拡大と、
ANAアップグレードポイントのサービス拡充について
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-152.html
このニュースは、Twitterのタイムライン上で教えてもらいました。NH*Gクラスタの皆さんに感謝。
アップグレードポイントに関する新しいルールでは、ポイントを使ってビジネスクラスへアップグレードをすることができる運賃が増えました。これまでの対象運賃に加え2012年4月1日からは、エコ割スタンダードライトと新たに登場するエコ割3/5/7のタイプAでエコノミークラスの航空券を購入した場合に、ポイントによるアップグレードが可能となります。
一見朗報に見えるこのニュース、果たして本当にわれわれ上級会員にメリットはあるのでしょうか。現状と比較してみました。
話を分かりやすくするために、このブログを読んでいる人ならみんな大好きであろうシンガポール往復の航空券で比較することにします。
現在、アップグレードポイントを適用できる運賃の中で最も安いのはエコ割スタンダードライト。本来であればエコ割スタンダードまでが対象なのですが、いまはキャンペーン中なのでエコ割スタンダードライトも対象になっているのです。
1/3〜3/31の平日に出発する場合、東京-シンガポールの往復運賃は18万8000円(燃料サーチャージなどは別途加算)。ここにアップグレードポイントを片道につき4ポイント使うとビジネスクラスに乗れるわけです。
そして4月1日からアップグレード対象となるエコ割5・Aタイプの運賃は、4/1〜4/27出発の場合で13万5400円(東京発が午後または夜間の場合)。こちらにも燃油サーチャージなどが加算されます。4月からはアップグレードに必要なポイント数が変わるので、ビジネスクラスに乗るためには片道につきアップグレードポイント6ポイントを消費する必要があります。
うん、確かにアップグレード可能な運賃の額は5万円以上安くなりました。ただ、ここで考えたいのはエコノミークラスで一番安い運賃なのです。エコ割5で一番安いFタイプの運賃は、4/1〜4/27出発の場合で3万5400円。ちょうど10万円違うんですよ!ビジネスクラスに乗るために、アップグレードポイントに加え10万円を余計に出費する……ちょっとハードルが高くありません?おそらく、私はアップグレードはしません。おとなしくエコノミークラスで行くと思います。
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