先月成田空港へ就航したシンガポールの新しいLCC(低コスト航空会社)・スクート(Scoot)。このスクートに乗って台湾・台北へ行ってきました。色々と書きたいことはあるのですが、取り急ぎ私が気付いたこと・気になったことをお伝えしたく存じます。
★2013年1月20日追記★
1月にまたスクートに乗ってきました。その時の模様は別記事「【TraveLOGUE】 シンガポールのLCC・スクート(Scoot)にまた乗ってきたので気付いたことを紹介したい」にまとめております。この記事は2012年11月版としてお読みいただけると幸い。
1.搭乗前編(成田空港)
◆チェックインカウンターは出発3時間前にオープン
スクートの公式サイトでも謳われているとおり、チェックインカウンターは出発時刻の3時間前にオープンします。成田発台北経由シンガポール行き・スクート(TZ)201便の出発時刻は午前11時50分。私が乗った日は、8時50分にはカウンターは開いていました。

スクートのチェックインカウンターは第2ターミナルのCです。
公式サイトではチェックインカウンターは出発時刻の1時間前にクローズするとも書かれているのですが、次に書く理由のためそれを確かめることはできませんでした。
◆搭乗時刻は出発1時間前が指定されるが、その時刻に飛行機に乗れるわけではない
搭乗券に書かれたBORDING TIME(搭乗時刻)は午前10時50分。出発時刻の1時間前です。

"Please be at the bording gate 60 Min before departure time"と書いてある。
バカ正直にその時刻に搭乗ゲートへ行きましたが、まだカウンターの準備さえできていませんでした。実際に飛行機に乗れたのは11時半頃です。
◆中国語のアナウンスは無い
台北経由シンガポール行きの路線ではありますが、搭乗ゲートでのアナウンスは英語と日本語のみ。中国系の言語でのアナウンスは一切ありませんでした。
◆エコノミークラスの搭乗は後ろのほうの席から
搭乗ゲートの前にはこんなバナーが出されます。
機内へ乗り込む順序は
1.上位クラスのスクートビズ(ScootBIZ)の乗客
2.スクートアボードの乗客(よく分からん)
3.51列目より後ろの乗客
4.すべての乗客
の順。成田では地上係員の人が搭乗券をチェックして、きっちりこの順序に従って搭乗させていました。
◆電子機器の電源は搭乗前にOFFにすること
最近、日本の航空会社では飛行機のドアが閉まるまでは機内で携帯電話などの電子機器を使っていてもよいことになりました。しかしながらスクートでは、搭乗前に電子機器の電源を切るようアナウンスがされます。厳しいです。ただ機内での客室乗務員の皆さんの動きをいる限りでは、出発前の最終チェックの段階までは電子機器を使っていても黙認しているようでした。
2.機内編
◆シートピッチは意外と広い
今回は台北に行く便ではシートピッチが広めの"Super Seat"を、台北からの帰りの便では通常席の"Standard Economy Class seat"を事前に予約してみました。身長168cmの私が席に座るとこんな感じ。

これはSuper Seat。

こちらはStandard Economy Class seat。
通常席でも前の座席に膝が当たることはありません。シートピッチに関してはANAと比べても遜色ないですね。但し、座席の幅は若干狭いように感じました。スクートはボーイング777-200を使っていますが、ANAの国際線では同型の機材の座席配置は3-3-3。横に9席並びます。これに対してスクートの座席配置は3-4-3。1席多いのです。ANAの国内線並みです。
◆機内アナウンスは英語と日本語のみ
日本人の客室乗務員の方が搭乗しているので、日本語での機内アナウンスもあります。ただ、なぜか中国語でのアナウンスは一切なし。台北経由なのに。シンガポールには英語と標準中国語(マンダリン)のバイリンガルの人も多いので、中国語を話せる客室乗務員もいるはずなんですけどね(この後に出てきますけど、実際に客室乗務員の人は中国語しゃべってましたし)。
◆自分が予約したカテゴリ以外の座席に勝手に座ってはいけない。
上でも書いたように、スクートのエコノミークラスの座席はシートピッチが最も広い"S-t-r-e-t-c-h Seats"、やや広い"Super Seats"、普通の"Standard Economy Class seats"の3種類に分けられています。それぞれのシートの予約は有料。もちろん、上位の座席になるほど予約に必要な料金は上がります。私が乗った便では空席があったので、機内での座席の有料アップグレードが可能であることがアナウンスされていました。料金は"S-t-r-e-t-c-h Seats"が32シンガポールドル、"Super Seats"が15シンガポールドル。エコノミークラスだけではなく上位クラスのスクートビズへのアップグレードも可能で、その場合は99シンガポールドル掛かります。
ですので、空いているからといって勝手に上位の座席に移動すると客室乗務員からきつく注意を受けます。実際に私の目の前で中国系の中年男性が中国語で注意されていました。
◆客室乗務員呼び出しボタンを間違って押しやすい
機内では「ポーン」という客室乗務員を呼び出すチャイムが頻繁に聞かれます。時には「ポーンポーンポーンポーン…」と連続してチャイムが鳴ったり。実はこれ、ほとんどが間違って呼び出しボタンが押されたもの。だってボタンがこんなんなんですもの。

ピンぼけですが、上が読書灯・下が客室乗務員呼び出しのボタン。
読書灯のボタンと紛らわしいし、体が触れて間違ってボタンを押してしまうことだってある。なので、ボタンを押しても客室乗務員の人はなかなか来てくれません。
◆寒い
機内はとにかく寒いです。シンガポールに行くとデパートやホテルなどでは効き過ぎというぐらい冷房が効いているのですが、それと同様。私は秋物の服を着て自前のブランケットも持って乗り込んだのですが、それでも若干寒く感じるくらい。タンクトップ姿で搭乗していた細マッチョな男性は凍えているように見えました。なお、機内でブランケットが欲しくなった場合は12シンガポールドル(10シンガポールドルだったかも)で販売しているのでそれを買うしかありません。
◆シンガポールまで乗り通す人も台北で一度機外に出なければならない
台北(桃園)到着直前になると、シンガポールまで乗り通す人も手荷物をすべて持って機外へ出るようアナウンスが入ります。到着後、ボーディングブリッジを渡ってターミナルに入るとそこで係の人が待機していて「Singapore〜 のりつぎ〜」と乗客に声を掛けていました。おそらくはもう一度手荷物検査を受けてから出発エリアに移動しなければならないものと思われます。ということは手荷物の中に液体物があると免税品であっても放棄させられてしまうのではないかと。その辺りは1月にスクートでシンガポールに行くときに確かめてきます。
3.搭乗前編(台湾・桃園国際空港編)
◆桃園でもチェックインカウンターは出発3時間前くらいにオープン
成田と同様に、台湾・桃園国際空港でもチェックインカウンターは出発時刻の3時間前くらいにオープンします。桃園発成田行きのスクート(TZ)202便の出発時刻は早朝6時50分。その3時間前というと午前3時50分になるのですが、その時刻を少し過ぎたあたりでチェックインカウンターはオープンしました。
桃園空港でのチェックイン業務は地元のエバー航空が代行しているようなのですが「仕事とはいえエバーの係員の人も大変だのう…」と同情するような気分になりましたよ。なお、指定された搭乗時刻は成田の場合と同様に出発時刻の1時間前でした。
◆手荷物検査・出国手続は午前5時頃までできない
私は午前4時前にチェックインを済ませたのですが、その足で手荷物検査場に向かうと…
まだ開いていない。仕方ないので検査場の近くのベンチで座って待ちましたが、結局オープンしたのは午前5時前。1時間近く待ちぼうけを食らわされました。
◆午前5時に出国検査を通過しても、免税店などは一切開いていない
手荷物検査場がオープンするのとほぼ同時に中に入り出国手続まで済ませましたが、その頃の制限区域の様子はこんな感じ。
免税店やレストランなどは一切開いていません。動いているのは飲み物の自動販売機くらいのものでした。

缶ジュースや国産ミネラルウォーターは20NTD(70円くらい)、その他のペットボトルは25〜40NTD(80円〜140円くらい)。
◆出国手続の前に買い物や食事をしようとしたらセブンイレブンに行くしかない
出国する前であれば、第2ターミナル2階のセブンイレブンが24時間開いています。
このセブンイレブンがなかなかのもので、飲み物や弁当などのほかおみやげに使えそうなお菓子なども販売しています。お店の前にはテーブル席も用意されているので、買ったものをそこでいただくことも可能。
私はセルフで選べる関東煮(≒おでん)を夜食にいただいてみました。

右上から時計回りに、徳國香腸12NTD・明太子起司球15NTD・中華油豆腐10NTD・三星葱玉子揚15NTD…だと思う。
◆実は搭乗待合室は階段を降りたところにある
私が乗った日の搭乗ゲートはD7。ゲート前の様子をごらんください。
いかにも、ここで何かのチェックが行われそうですよね。なのでこの前で待っていたのですが、指定された搭乗時刻になっても動きが全くない。何人かの人がこのゲートを通過して階段の下に降りていったので私もその後について行ってみると、
本当の搭乗待合室はこちらにありました。桃園空港を何度も使っている人には常識なのかもしれませんが、初めて行った私のような者には一種のトラップになっていましたのでご注意を。
◆日本語のアナウンスは無い
成田空港では中国語のアナウンスがありませんでしたが、桃園空港でのアナウンスは中国語と英語のみ。日本語のアナウンスはありませんでした。
まずは客観的な事実を中心にまとめてみました。私の主観的な感想などはまた別の機会に。
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