ANA-SFC獲得修行のさなかに野球観戦をしてみた(その3)
- ここまでのあらすじ -
前の記事をご覧くださいね。
ごめんなさい。
福岡のホークスファンをなめてました。
3塁側の内野B指定席だというのに、試合開始直前ともなると
周りは応援グッズを持ったファンでぎっしり。
とてもじゃないがゆったり試合を見る雰囲気ではない。
仕方ない、今日はホークスを応援することにしよう。
試合はなんとなく観ていてもどかしい展開。
ホークスの先発・和田はいいピッチングをしているんだけれど
2回に招いたピンチで北川に犠牲フライを打たれて1点取られるし、
バファローズの先発・小松はスローカーブを織り交ぜながらかわしていく投球を
繰り広げるんだけれど、よりによって田上にホームランを打たれるし。
そのうち、試合開始前からビールの杯を何杯も重ねていい気分に酔っ払ってきた
隣の席(前の記事に出てきた女性とは逆側)の中年男性の団体が
私の後ろの席で熱心にメガホンを叩いていた若い男性に話し掛け始めた。
「よお!兄ちゃんは誰のファンなんだい?」
「小久保ですねー。」
「小久保か!出てないけどな!」
うわうわうわ。
私が「誰のファンなんだい」って聞かれたらなんて答えよう?
うーんと、多村って言っておくか。
元ベイスターズだし。
……聞かれませんでしたけどね。
試合はどうにももどかしいまま進んでいき、1-1のスコアで7回へ。
パ・リーグの試合では、7回の攻撃の前に各チームの応援歌が流れる。
7回表の前には、レフトスタンドの一角に陣取っているバファローズファンが
めいっぱい声を張り上げて応援歌を歌っていた。
う、まずい。
ホークスの応援歌ってよく知らないぞ。
歌わないとホークスファンでないことがばれてしまう。
(ばれたからといってどうこうなるってもんでもないが。)
周りではロケット風船が膨らまされ始めているし、どうしよう。
いいや、ここは歌わず乗り切ろう。
と逡巡していたら、後ろの席から声を掛けられた。
さっき小久保が好きだと言っていた若い男性だ。
「あの、これどうぞ。」
差し出されたのは2本の黄色いロケット風船。
えええええ!
私にこれを膨らませろとおっしゃいますか!
ロケット風船を膨らませちゃったら、応援歌を歌わないわけにはいかないですよ!
困ったが仕方ない。
こうなったら隣の女性も巻き込んでしまおう。
「これ、もらったんで、よかったら1本どうぞ!」
押し付けるようにロケット風船を1本渡す。
困惑しながらも受け取ってもらった。
「あの、これはいつ飛ばせばいいんでしょう…?」
私にそう訊かれても困ってしまう。
「えっと、飛ばすタイミングが指示されるんだと思いますよ」
お茶を濁した。
7回表終了。次はホークスのラッキーセブン。
聞き覚えのあるホークスの応援歌のイントロが流れ始める。
ええい、腹をくくって歌うぞ!
「♪げーんかーいぃなっだっのぉー、しぃいおかぁぜにー」
うん、ここまでは大丈夫。
「♪きぃたえーしぃつーばーさー、たぁーくまぁしぃくー」
うんうん、まだ大丈夫。
「♪はっやってのっごぉとぉくー、さーぁそぉおーとー」
おやっ?いけるかも。
「♪えいこーめーざーしー、はぁばーたぁけーよー、それ!」
あ、歌えたよ!あとはサビだからもう大丈夫だよ!知ってるよ!
「♪いざゆーけー、むてきーのー、わかたかぐんだんー
いざゆーけー、ほのぉおのー、わかたかぐんだんー
われらぁーのわれらのー、ダイ……バンクーホークスー!」
うーん、最後に間違えた。
ホークスの親会社がまだダイエーだった頃、優勝セールに行くと
ダイエーでもマルエツでもずーっとこの曲が流れてたものな。
覚えるともなく自然に頭に染み付いていた。
そしてこの7回裏、ホークスは1死1・3塁から田上の遊ゴロゲッツー崩れの間に
1点を取るというこれまたなんともスッキリしない方法で勝ち越し。
その後はファルケンボーグ→馬原の必勝リレーでバファローズを抑え、
ホークスが勝利を収めたのでありました。
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